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専門家の評価

#訓練   Tamura  2018/11/9

田村装備開発 田村です。

11月3日、海外のある専門家(以下Aさん)が弊社のトレーニングを受講下さいました。

Aさんは、現場経験が豊富な真のプロフェショナルです。

私も現役時代、様々な講習を受けてきたつもりですが、Aさんに比べたらまだまだでした。

Aさんのマズルコントロールは飛び抜けて素晴らしく、本当に安心できる方でした。また、私が戦術戦技について説明をすると、「何故その技術を使うのか?メリット・デメリットは?」と質問して下さいました。

全ての技能において云えることは、「最強の技術は無い」ということです。状況に応じて使い分ける必要があります。Aさんはその点を熟知しており、説明の最中、何度もご質問をされました。本当に命をかけているプロだからこそ、熱心に聞いて下さるのだと思います。

訓練が終わり、とても有り難いレビューを下さいましたのでご紹介致します。

翻訳と原文です。

(翻訳に、少々間違いがあるかもしれませんので、英語のできる方は原文をお読みください)

(Aさんのご要望により、所属名等は書き換えておりますのでご了承ください)

 

英訳

田村忠嗣講師によるタムラトレーニングセンターの合同アクションコースレビュー

 

私は専門部隊に所属する法執行官です。

私の背景には、18年間に渡る罪人の更生、警護活動等が含まれています。

その間、私は銃器からTasers、身体的拘束まで、防衛戦術などあらゆる面で、刑務所対応専門チームと私の所属する機関の両方のために訓練のデザイン及び実施するのに9年以上を費やしてきました。

私の現在の役割は、防衛戦術を指導する役員と、逃亡犯罪及び重罪捜査令状執行に焦点を当てた専門チームで働くことの2つに分かれています。

私は法執行官の安全に非常に熱心で、新しいコンセプトを学び、新しいスキルを学ぶために、毎年少なくとも1回または2回の民間セミナーに出席しようとしています。

2018年に東京を訪れていた時に、田村忠嗣インストラクターのタムラトレーニングセンター合同アクションコースに参加しました。

私はCQBインストラクターとして働いていた退役軍事ヘリコプターパイロットの神崎直哉さんとメールでやりとりしていました。

彼の英語力は素晴らしく、コースを通して私は全く日本語を話すことも書くことも要求されませんでした。

神崎さんは埼玉の東松山駅で私を迎えました。

東京の中心地から約50分で到着しました。

彼は私をタムラトレーニングキャンプに連れて行きました。

そこでは、埼玉県警察特別部隊の田村忠嗣チーフインストラクターに会いました。

その部隊は、USA SWATやオーストラリアのSERT / TRGに似ているものです。

会場は非常に大きく広々としていて、各アメニティに簡単にアクセスできます。

そこには、議論と法律訓練のための民間の会議室と、長期的なトレーニングのための大きな施設の両方が含まれていました。

私はおいしい無料のコーヒーを1杯頂き、その日の講義が始まりました。

訓練生のほとんどは、少なくとも1つの質問を行い、田村氏は質問に答えていました。

このコースの私の特別な関心事は、部屋へのエントリーとクリアランスでした。

また、アクティブ武装犯罪者/アクティブシューターのシナリオと強制執行時におけるさまざまな対応策を見てきましたが、そこでの疑問の多くを提起し、確認しました。

田村氏は、非常に多くの知識を有している方でした。

私は、今までこのエリアの3つの大陸で多くの訓練を受講し、私の組織で教官という立場ですが、私の知らない素晴らしい技術などを教わりました。

私たちは昼食後、田村氏と指導員が力を入れている、エアソフトの武器を使ったフォースオンフォーストレーニングのレンジに移動しました。

私は、勤務時に使用している武器に類似したストライカー方式のピストルを借りることができました。

ここでもまた、私が今まで見たことない射線の計算、スライシングパイ、射撃と移動のドリルなど、さまざまなテクニックや方法論が数多く実証されました。

すべて非常に興味深いものでした。

数時間後、田村氏は私に、警察とミリタリーの訓練生だけの半個人的な環境で、よりセンシティブな問題について議論する機会を与えてくれました。

この議論の内容は、私の任務に関連性が高く、実務に即座に適用でき、他の場所では見ることのできなかった独自のコンテンツであるという以外に、このトレーニングの内容について私から言及しません。

一日の終わりに、私の通訳を務めた神崎さんが私を駅に戻してくれました。

彼は今日のロウライトの訓練にとどまるように勧めてくれましたが、残念ながら私は仕事の約束のためにそうすることができませんでした。

私は田村氏と彼のチームを法執行機関のファーストレスポンダーと彼らのスキルを追求している一般市民の両方に強くお勧めします。

彼のシステムは、とても優れており、彼は、私が訓練してきた中で出会ったインストラクターとしては、最高級の一人です。

 

原文

Review of Tamura Training Centre Rational Action Course with Instructor Tadashi Tamura:

 

I am a serving law enforce officer in a specialist unit.

My background includes corrections and close protection stretching over 18 years.

Of that time, I have spent more than 9 years conducting and designing in house training for both specialist corrective services teams (CERT) and my agency in every aspect of operational skills, from firearms to Tasers to physical restraint.

My current role splits my time between instructing officers in defensive tactics and working in a specialist team focused on fugitive apprehension and felony search warrant execution.

I am very passionate about officer safety and try to attend at least one or two seminars from the private sector every year to pick up new concepts and learn new skills.

During a trip to Tokyo in 2018, I attended the Tamura Training Centre Rational Action Course with Instructor Tadashi Tamura.

I had been in communication via email with Mr. Naoya Kozaki, a retired military helicopter pilot now working as a CQB instructor.

His English skills were excellent and throughout the course I was not required to speak or write any Japanese at all.

Mr. Kozaki picked me up at Higashi-Matsuyama Station, in Saitama, about 50 minutes ride outside the Tokyo City Centre, and drove me to the Tamura Training Camp.

There I met Chief Instructor Tadashi Tamura, an officer with the Saitama Prefectural Police Special Force, similar to SWAT or SERT.

The venue was very large and spacious, with easy access to amenities.

It included both a private boardroom for discussion and legal training and a large barracks area for longer-term training offerings.

I was given a cup of delicious complimentary coffee, and then the lecture portion of the day began.

Mr. Tamura opened the floor to questions, and most of the trainees had at least one.

My special interest for this course was in venue entry and clearance, looking at different alternatives both in Active Armed Offender/Active Shooter scenarios and in warrant execution on high risk offenders, and I posed a number of questions and follow up clarifications in relation to this subject.

Mr. Tamura was extremely knowledgeable.

I have trained extensively on three continents in this area, and am considered a senior instructor in my own organisation.

Despite this, many of his solutions and techniques were new to me. I learned a great deal.

We then broke for lunch and moved to the range where Mr. Tamura and his instructor cadre oversaw force on force training using airsoft weapons.

I was able to rent a striker fired pistol similar to my duty weapon.

Once again, a number of methodologies were demonstrated that I have never seen before in relation to different techniques for calculating lanes of fire, slicing the pie, and fire and movement drills.

All very interesting stuff.

After a few hours, Mr. Tamura then gave me an opportunity to discuss further issues of a more sensitive operational nature in a semi-private setting with only operational police and military students.

I won’t discuss the nature of this training other than to say that it was highly relevant, immediately applicable to operational practice, and unique content that I have not seen available anywhere else.

At the conclusion of the day, my gracious interpreter, Mr. Kozaki, again took charge of me and drove me back to the station.

He invited me to stay for the low light portion of the day, however unfortunately I was unable to do so due to work commitments.

I would highly recommend Mr. Tamura and his team to both law enforcement first responders and civilians who are seeking to further their skills.

His system is an excellent fit, and as an instructor he is one of the finest I have ever had the opportunity to train with.

 

以上、長文にお付き合い下さり有難うございました。

 

この記事を書いた人

4 件のコメント

  • 下元 武 より:

    御疲れ様です。

    非常に優秀なヴェテランの方だけに、其の観察力・洞察力・判断力が、文章からもしのばれます。
    加えて神崎さんの優れた語学力は、流石に元パイロットだと感服致しましたので

    私も職種部隊や入校中に於ては少数ながらも様々な知識や技術を習いましたが、ソレ等は永久に正しいとは限らない現実があり、此の点改めて痛感致しました。

    来月からの再就職先は入隊以来培った経験・知識・技術を、小規模ながら生かす事が出来るのだが、ソレに甘んじる事なく、新たな視点で任務に邁進する示唆を得た喜びを感じます。

    • Tamura より:

      下元様
      コメント有難うございます。
      Aさんの技能は素晴らしく、お会いして直ぐにそのスキルの高さを直感しました。
      昨日も時間をつくって訓練に来てくださいました。その探究心の高さに感嘆しています。
      来年また日本にお越しになるようなので、またお会いするのが楽しみです。
      来月からのお仕事、陰ながら応援させて頂きます。
      これからも宜しくお願い致します。

  • 青い目の侍 より:

    はじめてコメントいたします。

    海外の法執行官も参加をするとは流石です。
    そう言えば、警視庁のSATもオーストラリアのクイーンズランド警察のSERTと交流があるみたいですね。

    田村社長はご自身の実弾射撃のスキルを維持するために定期的に海外に行かれているようですが、どちらまで行かれるのですか?

    • Goto より:

      コメントありがとうございます。
      今後、さらに広く国外との交流を拡大したいと考えております。
      海外での訓練ですが、弊社田村は以前(かなり前ですが)米国本土へ、本年はアジア圏の国へ渡航し訓練してまいりました。

      弊社主催での海外渡航訓練も企画してまいりますので、ぜひご検討くださいませ。

      今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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